- 飲食の仕事が全然楽しくない。
- いつも失敗ばかりで周りに迷惑ばかりかけてしまう…。
- 向き不向きを判断してこれからのキャリアに役立てたい。
そう悩んでいる方も多くいることでしょう。
とはいえ、飲食店での仕事に向いているか否かというのは、自分では正確に判断しにくいこともあるかと思います。
そこでこの記事では、そもそも飲食業界に向いていない人や、飲食店のキッチンやホールスタッフに向いていない人の特徴について掘り下げて詳しく解説していきます。
もし現状が苦しい場合は、ご自身の状況と照らし合わせてチェックしてみて下さい。
そもそも飲食業界に向いていない人の特徴

まずは、ホールスタッフ・キッチンスタッフ関係なく、飲食業界に向いていない人の特徴について詳しく見ていきましょう。
飲食業界に向いていない人①:給料をたくさん稼ぎたい人
- 給料をたくさん稼ぎたい
- 年収1000万円以上を目指している
というような方は、飲食業に向いていません。
なぜなら、飲食業というのは数ある職業の中でもトップクラスで給料が低いと言われているからです。
dodaが発表した業界別平均年収ランキングでも「小売/外食」は全業界の中でもっとも低い平均年収でした。
業界 | 平均年収 |
---|---|
メーカー | 453万円 |
金融 | 448万円 |
総合商社 | 446万円 |
IT/通信 | 444万円 |
メディカル | 426万円 |
建設/プラント 不動産 | 418万円 |
インターネット 広告/メディア | 407万円 |
専門商社 | 406万円 |
サービス | 369万円 |
小売/外食 | 353万円 |
1年間働いても昇給するのはたった5,000円。10年働いても5万円ほどしか増えないのが飲食店の正社員です。(実例)
正社員になったとしても、かなり低い月給で働かされる可能性が高く、ボーナスもないケースが多いです。
また、勤続年数が増えたとしても、わずかな昇給しか期待できないため、純粋に給与を増やしたい方は飲食以外の業種への転身がおすすめです。
飲食業界に向いていない人②:土日に休みたい人
- みんなと一緒に土日は休みたい
そう考えている方も、飲食業界には向いていません。
なぜなら、飲食業界は土日が繁忙日であり、基本的には休めないからです。
土日祝日仕事は当たり前ですし、場合によっては年末年始も仕事になるケースがあります。
飲食業は全業種の中でも休みが少ないです。厚生労働省のデータでも「宿泊業・飲食サービス業」の年間平均休日数は97.1日と全業種の中で最下位となっています。
業種 | 年間平均休日数 |
---|---|
情報通信業 | 118.8 |
学術研究 専門技術サービス業 | 118.8 |
金融業・保険業 | 118.4 |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 116.8 |
教育・学習支援業 | 112.7 |
製造業 | 111.4 |
複合サービス事業 | 110.4 |
不動産業・物品賃貸業 | 109.6 |
医療・福祉 | 109.4 |
サービス業(他に分類されないもの) | 109.0 |
卸売業・小売業 | 105.7 |
生活関連サービス業 娯楽業 | 104.6 |
建設業 | 104.0 |
鉱業・採石業 砂利採取業 | 103.8 |
運輸業・郵便業 | 100.3 |
宿泊業 飲食サービス業 | 97.1 |
また、現場スタッフはシフト制になることがほとんどですので、いつ休みになるかもわかりません。週に1日しか休めない時もあれば、休みなしで7連勤することもあります。
土日休みや安定した休日を求めている方は、別の業界で働くことを検討してもいいですね
飲食店のホールスタッフに向いていない人の特徴

まずは、飲食店のホールスタッフに向いていない人の特徴について詳しく見ていきましょう。
ホールスタッフの仕事は?
飲食店のホールスタッフは、
- 案内
- オーダー
- 料理やお酒の提供
- 会計
- 片付け
などが主な仕事です。
キッチンスタッフとは違い、基本的に営業時間中はずっとお客様と接していると言えます。
ホールに向いていない人①:人と接するのが苦手な人
先ほども解説したように、ホールスタッフはお客様と接するのが仕事です。
営業時間中は常にお客様と接しているため、人と接するのが苦手な方にはあまり向いていません。
人と接するのが苦手な方は、上手に笑顔を作れなかったり、スムーズに言葉が出てこなかったりすることもあると思いますが、この場合、お客様からネガティブなイメージを持たれることがあります。
最悪の場合、
「店員の愛想が悪い」
「教育がなっていない」
とお店にクレームが来てしまうこともありますので注意が必要です。

スタッフの立場ではお客さんを選ぶことも難しいですしね…。
ホールに向いていない人②:細かな気遣いが苦手な人
ホールスタッフは、お客様を案内したり、料理を提供したり、バッシングをしたりするのが仕事ですが、機械的にこのような仕事を行っていれば良いというわけではありません。
お客様のことを常に観察し、
「お水は減っていないか」
「子ども用の取り皿を欲しがっているのではないか」
など、様々なことを考えなければならないのです。
このようなことから、細かな気遣いができない方、あるいは苦手な方は飲食店のホールスタッフに向いていないと言えます。
飲食店のキッチンスタッフに向いていない人の特徴


次に、飲食店のキッチンスタッフに向いていない人の特徴について詳しく見ていきましょう。
キッチンスタッフの仕事は?
飲食店のキッチンスタッフは、
- 調理
- 盛り付け
- 仕込み
- 洗い物
などを行います。
基本的には料理を作るのがメインの仕事となりますが、食材の管理や調理器具の管理などもキッチンスタッフの仕事です。
キッチンに向いていない人①:段取りや順序を意識しながら物事に取り組むのが苦手な人
キッチンスタッフは、1日にたくさんの料理を作ります。
特に混雑している時間帯は、次から次へとオーダーが入りますので、より効率的且つ正確に仕事を進められるよう、段取りや順序を意識しなければなりません。
例えば、同時に複数の注文が入った場合、
- どのような工程が必要になるのか?
- 時間がかかるのはどちらのメニューなのか?
を考えて、それぞれの調理を同時に進めていく必要があります。
段取りや順序を頭の中でイメージできなければ、複数のメニューを最短で仕上げられなくなるため、お客様を待たせてしまったり、オーダーが渋滞してしまったりする可能性が高くなるのです。
この記事を見ている方の中には、
「同時に多くの注文が入るとあたふたしてしまう」
「いつも仕事が遅いと怒られる」
と悩んでいる方もいると思います。
ただ、そのような方は順序や段取りを意識するのが苦手な可能性が高いため、飲食店のキッチンスタッフには向いていないと言えます。
キッチンに向いていない人②:緻密な作業、細かな作業が嫌いな人
飲食店のキッチンスタッフと聞いて、豪快にフライパンを振ったり、高速で食材を切ったりなどの派手なイメージを持つ方もいると思いますが、実際は緻密な作業や細かな作業の連続です。
例えば、飲食店のキッチンスタッフは、美味しい料理を作ることももちろん大切なのですが、
「いかに美しく見せるか」
「いかに美味しそうに見せるか」
ということも大切ですよね。
なぜなら、お客様は家庭で出てくるような一般的な料理ではなく、綺麗に盛り付けられた特別な料理を求めてお店に足を運ぶからです。



盛り付けが苦手だったり、細かな作業に対して「面倒くさい」と感じたりする場合、味以外の部分でお客様を満足させられない可能性があります。
そうなれば、お店の評判も下がりますし、上司からも叱られる可能性が高くなりますので、お店にとっても自分にとってもWin-WInにならない状態になってしまうのです。
キッチンに向いていない人③:縁の下の力持ち気質ではない人
キッチンスタッフの仕事風景は、基本的にはお客様から直接は見えません。
忙しい時などはキッチンスタッフが料理の提供を行うこともありますが、基本的にホール業務はホールスタッフが行いますので、キッチンスタッフが表に出ることは稀でしょう。
料理が美味しかった場合、お客様はホールスタッフに対して、「ごちそうさま」「美味しかったよ」などと伝えます。
これに対して何とも思わない方や、自分のことのように喜べる方はキッチンスタッフに向いています。一方で、
「作っているのは自分なのに・・・」
「感謝の言葉をもらえなくて、やりがいを感じられない・・・」
と感じてしまう方は、縁の下の力持ち的存在であるキッチンスタッフには向いていないと言えるのです。
それでもコツコツ手を動かすのが好きなら、接客業から製造業への転職なんかはおすすめです。飲食店のキッチンでの経験を活かせる部分もあります。
キッチン、ホール、飲食の仕事に向いていないと感じたらどうするべき?


飲食店のキッチンやホール、あるいは飲食業界全般に向いていないと感じた場合は、そのままずるずると働き続けるのではなく、すぐに転職を考える必要があります。



自分に向いていない仕事、楽しくない仕事を続けていたとしても、明るい未来は待っていません。
慣れ親しんだ飲食業界から異業種に転職をするのは少し勇気がいりますが、一歩踏み出すことによって、さらにやりがいと達成感のある仕事に就ける可能性が高くなります。
行動を起こさなければ自分の人生は変わりませんし、抱えている不安や悩みも解消できません。今の仕事に少しでも不満を持っている方は、転職も検討してみましょう。
飲食の仕事は好き。でも勤務先の店がイヤなら・・・
勤務先の店舗を変えれば、人間関係も労働条件も改善される可能性も残されています。
ただし、飲食店には人間関係の悪い職場が多いのも事実…。給与などの条件もそれほど改善されない可能性もあります。
飲食で働きたい方が、ブラックな飲食店を避けて優良企業に転職する方法もあります。
「フーズラボ・エージェント」は飲食業界に特化した転職エージェントです。
フーズラボ・エージェントは、転職先候補となる飲食店を無料で紹介してくれます。彼らは転職者と採用企業のミスマッチが起きないように情報提供してくれます。
さらに、ブラックだと判断した企業へは人材紹介は断っているケースも多いからです。
» フーズラボ・エージェントの口コミ・評判
まとめ
飲食店のキッチンスタッフ、ホールスタッフには向き不向きがあります。
今回紹介した「向いていない人の特徴」に1つでも当てはまった方は、ホールスタッフやキッチンスタッフ、あるいは飲食業界全般の仕事に向いていない可能性が高いため、できるだけ早く方向転換をしましょう。
現状に目を瞑り、ずるずると飲食業界に残り続けると、転職適齢期を逃してしまい、どうすることもできない状態に陥ってしまうこともありますので注意してください。