- 飲食店の店長だけど仕事がきつい…
- 飲食店の正社員になるか迷っている…
- 飲食店の正社員はやめた方がいいの…?
飲食店では店長など正社員になると「きつい」「地獄」と言われることがあります。
それは労働環境に問題があるからです。
この記事では、店長・マネージャーを務めた経験から飲食店の正社員が地獄のようにきつい理由を解説します。
記事を読めば「飲食店の正社員になるべきか」「このまま正社員を続けるべきか」がわかります。
すでに飲食店の正社員の方は、経験を積んで本社勤務を狙ったり、異業種への転職を考えるのも一つの選択肢です。
飲食店の正社員がきつい・地獄と言われる7つの理由
店長・マネージャーを務めた経験から、飲食店の正社員がきついと感じた理由は7つあります。
- 休日が少ない
- 休日が不規則
- 給料が少ない
- 労働時間が長い
- 体力的にきつい
- 人間関係が悪い
- クレーム処理が多い
休日が少ない
飲食店の正社員は休日が少ないです。厚生労働省が発表したデータで「宿泊業・飲食サービス業」の年間平均休日数は全業種の中で最下位となりました。
業種 | 年間平均休日数 |
---|---|
情報通信業 | 118.8 |
学術研究 専門技術サービス業 | 118.8 |
金融業・保険業 | 118.4 |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 116.8 |
教育・学習支援業 | 112.7 |
製造業 | 111.4 |
複合サービス事業 | 110.4 |
不動産業・物品賃貸業 | 109.6 |
医療・福祉 | 109.4 |
サービス業(他に分類されないもの) | 109.0 |
卸売業・小売業 | 105.7 |
生活関連サービス業 娯楽業 | 104.6 |
建設業 | 104.0 |
鉱業・採石業 砂利採取業 | 103.8 |
運輸業・郵便業 | 100.3 |
宿泊業 飲食サービス業 | 97.1 |
休日が少ないということは、プライベートの時間も少ないということ。生活が充実しないため飲食店の正社員はきついです。
飲食店の正社員は年間100日以下の休日数が普通です。
休日が不規則
飲食店の正社員は休日が少ないだけでなく不規則。土日休みなど安定した休日はありません。
パート・アルバイトが休みの場合は、人員補充のためシフトに入ることに。自分の希望休みではなく、人の休みに合わせて勤務日・休日が決まります。
場合によっては10日〜20以上の連続勤務になることも普通です。
休みを安定的に取れないこともきついと言われる原因になっています。
» 飲食店を辞めたいときの対処法
給料が少ない
飲食店の正社員は給料が少ないです。dodaが発表した業界別平均年収ランキングで「小売/外食」が全業界の中でもっとも低い結果でした。
業界 | 平均年収 |
---|---|
メーカー | 453万円 |
金融 | 448万円 |
総合商社 | 446万円 |
IT/通信 | 444万円 |
メディカル | 426万円 |
建設/プラント 不動産 | 418万円 |
インターネット 広告/メディア | 407万円 |
専門商社 | 406万円 |
サービス | 369万円 |
小売/外食 | 353万円 |
飲食店は人件費を削って利益を出している企業が多いです。休日数・労働時間に見合わない給料しかもらえないため、「地獄のようだ」「きつい」と言われています。
飲食店の正社員はボーナスも1ヶ月未満が普通です。
労働時間が長い
飲食店の正社員は労働時間も長いです。厚生労働省が出したデータで「宿泊業, サービス飲食業」の労働時間が全業種の中でもっとも長いことがわかりました。
産業別に見ると、「金融業, 保険業」が38時間17分で最も短く、「宿泊業, サービス飲食業」が39時間51分で最も長くなっている。
厚生労働省 令和 2 年就労条件総合調査の概況
中には以下のように言われるケースもあります。
- 人はいないけど店は回せ
- 残業代は出せないけど店は回せ
- 残業しないと店が回らないけど定時に帰れ
つまり、サービス残業を半強制させられるということ。
飲食店にはブラック企業が多いため、正社員はきついし地獄と感じる方が多いのです。
仕事内容が多い
飲食店の正社員は仕事内容もたくさんあります。ただホール接客・調理をやっていればいいわけではありません。
パート・アルバイトが行う業務の他、以下のような仕事があります。
- 売上管理
- 食材管理
- シフト作成
- メニュー開発
- 会社の会議に出席
- 業者との打ち合わせ
上記をパート・アルバイトの穴埋めとは別に行わなければいけません。パート・アルバイトの仕事とは全く違うものです。
飲食店の正社員は仕事が多くきついです。
人間関係が悪い
飲食店の正社員はスタッフ同士の関係性を保つ役割もあります。スタッフ同士の関係が悪くなると辞めてしまい、人手不足に陥るからです。
特に飲食の仕事は人間関係が悪くなることが多いです。飲食をはじめとする接客業ではストレスが溜まる機会がたくさんあります。
スタッフは「こだわり」というか「クセ」が強い人が多いです。さらに今の時代はニュースで話題になったりしていますが、お客さんも奇想天外な行動を起こしたりします。
- 忙しい
- 給料が安い
- 休日が少ない
- お客の対応が大変
- 嫌な上司・同僚が多い
すべての職場ではありませんが、人間関係の悪い職場が多いため飲食店の正社員は大変です。
» 接客業でストレスを溜めない方法
クレーム処理が多い
飲食店の正社員はクレーム処理が多くてきついです。自分が悪くなくても謝罪する必要があります。
スタッフが何か失敗してお客に失礼を与えた場合でも、クレーム処理するのは正社員です。「自分は何も悪くないのに…」と思いながら謝罪するのはメンタルがやられます。
特に飲食店はクレームが多いのも特徴。
月に1回という頻度ではなく、週に何回もクレーム処理が発生します。
飲食店の正社員はクレーム処理から逃げられません。
地獄のようにきつい飲食店の正社員を抜け出す方法
飲食店の正社員が「地獄のようだ」「きつい」と感じる場合は以下3つを検討しましょう。
飲食店の正社員でいる限りつらい期間が続いてしまうかもしれません。
- 出世して現場を離れる
- 別の職場に転職する
- 異業種へ転職する
出世して現場を離れる
飲食店の正社員を続けるなら出世して現場を離れることが重要です。現場を離れて本社勤務などになれば、きつい職場から離れられます。
飲食店の現場は労働環境が悪くても、本社は以下のように労働環境が整っているケースは多いです。
- 土日休み
- 完全週休二日制
- 9時〜17時勤務
飲食店の正社員なら、出世して本社勤務できる会社か確認しましょう。
ずっと現場に居続けるときつい生活が続きいて地獄だと感じるでしょう。
別の職場に転職する
飲食店の正社員できついと感じているなら別の職場に転職を検討しましょう。飲食店でも労働環境の整ったホワイト企業は存在します。
ただし飲食店にはブラック企業が多いのも事実。転職先は慎重に選ぶ必要があります。
他の飲食店への転職を検討するなら「フーズラボ・エージェント」を利用してみてはいかがでしょうか。
飲食業界に特化した転職エージェントで、労働条件が少しはマシなホワイト寄りな企業に転職できる可能性が高くなります。
異業種へ転職する
飲食業界が合っていないと感じるなら、異業種への転職を検討しましょう。
飲食店の経験は他の仕事でも活かせます。
飲食店から異業種へ転職すると、以下の状況になる場合が多いです。
- 給料が上がる
- 休日が増える
- ストレスが減る
- 体力的に楽になる
- 自由な時間が手に入る
将来性を考えれば飲食店から転職を考えるのが無難。きつい飲食店を抜け出して最適なキャリアを選んでください。
飲食店から転職して「よかった!」という人は多いです。
退職代行サービスを利用すれば明日から出社する必要はありません。人手不足などで退社しにくい人は退職代行サービスを利用しましょう。
ただし退職代行サービスには違法業者もあるので注意が必要です。『退職代行ガーディアン』なら労働組合法人が運営しているのに低額料金なので安心して利用できます。
» 退職代行ガーディアンの口コミ・評判
やめとけ!飲食店の正社員はきつい・地獄
ここまでお伝えしてきたとおり、飲食の正社員はおすすめできません。
理由は以下の7つです。
- 休日が少ない
- 休日が不規則
- 給料が少ない
- 労働時間が長い
- 体力的にきつい
- 人間関係が悪い
- クレーム処理が多い
よほど接客が好きな人でない限り、飲食店の正社員は続けられないからです。
記事の内容を参考に「飲食店で正社員になるべきか」「飲食店の正社員を続けるべきか」を考えてみてください。
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異業種にチャレンジしたいなら、早めの行動をお勧めします。年齢とともに未経験の仕事に転職するのは難しくなってきますからね。
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