- 接客業をやってきたけど、どんなスキルがついたのかイメージできない
- 自分にアピールできるスキルはある?
- 異業種に転職したい時に接客経験者がアピールできる強みは?
そんな疑問や不安を抱えている方も多いことでしょう。
たしかに、「接客業しかしてこなかった自分には何もないのでは?」と感じるのも無理はありません。
接客以外をやったことがなければ、接客で身についたスキルに気付きにくいからです。
そこでこの記事では、接客業で身についたスキルを上手にアピールするためのコツや、自己PR例文について詳しく解説していきます。
接客業経験者でも自己PRできることはたくさんあります
企業は接客業経験者のどんなスキル、知識に期待している?
もし転職したいなら「何をどうアピールするか」を考える前に、企業がどのようなスキルを持った人材を求めているのかを理解する必要があります。
接客業経験者のどのようなスキルが企業から期待されているか解説していきます。
傾聴力
傾聴力とは相手の話を聞いて、考えることを引き出す能力です。
お客さんに最適な提案をするために傾聴力は欠かせません。
お客さんだけではなく、同僚とコミュニケーションを取って仕事をスムーズに進めていくためにも必要です。
接客経験者は、お客さんの悩みや求めていることを会話で引き出し、お客さんにぴったりな商品を提案してきていますよね。
そのため企業も、接客業経験者には傾聴力を求めている可能性が高いと言えます。
トラブルへの対応力
業種や職種問わず、どんな仕事でも想定外のトラブルが起こります。
「不測の事態が起こった時に、柔軟に対応してくれる人材が欲しい」
そんな企業も多いです。
接客業では、普段からその場の状況に合わせた柔軟な対応が必要なイメージがあります。
- 接客業経験者=トラブルへの対応力が高い
こう思われている可能性も高いと言えます。
正しいビジネスマナーが使える
接客業は、お客様をもてなすのが基本的な仕事。
そのため企業は接客業経験者に対して、
- 正しい言葉遣い
- 爽やかな笑顔
- 状況に応じた適切な振る舞い
などを期待する傾向にあります。
接客経験者の強みとも言えます
リーダーシップ
採用活動を行っている企業の中には、自社の業務を引っ張れる人を探している場合もあります。
このような企業は、接客業経験者に対してリーダーシップを求める傾向にあります。
- 接客業でもリーダーシップを発揮できた場面
- 担当した役職(フロア責任者、店長等)
などを上手にアピールできれば、面接官に対してポジティブなイメージを与えやすくなるのです。
» 接客が上手い人の特徴や性格とは?接客スキルを高めるコツも紹介!
接客業で身についたスキルを上手に自己PRに組み込む3つのコツ
企業が求めていることがぼんやりイメージできたら、「自分はそのスキル持ってますよ」とうまくアピールしていきましょう。
ここでは、接客業で身についたスキルを上手に自己PRに組み込むコツについて詳しく解説していきます。
具体的な数値実績を記載する
接客業で身についたスキルを上手にアピールするためには、数値を使った実績のアピールが大切です。
お客様に心から寄り添い、最高のサービスを提供することを意識した結果、1か月で○万円の売上を達成しました。
店長としてリーダーシップを発揮するためにはコミュニケーションが大事だと気付き、社員と積極的にコミュニケーションを取るよう意識しました。その結果、店舗全体の売上が前年と比べて〇割向上しました・
こうすれば、企業に自分の強みやスキルをアピールしやすくなります。
強みは1つにぎゅっと絞る
転職活動においては、企業にポジティブな印象付けをするのが勝負の分かれ目です。
こう聞くと、
自分の強みを余すところなくアピールしよう!
と考える方も多いのですが、これは非常に危険です。
限られた時間の中で自分の強みをあれもこれもアピールしようとすると、それぞれの内容が薄くなり面接官の印象に残りにくくなる可能性が高いからです。
面接官に自分の印象をしっかりと残すためには、アピールポイントを1つに絞りましょう。
そうするで自己PRにより深みが出ますので、企業にもより強い印象を与えられるようになります。
専門用語はできるだけ避ける
業界や職種をまたいで転職したい場合、面接官は接客業についてそこまで詳しくないと思っておきましょう。
専門用語をできるだけ避け、誰にでも伝わる言葉でアピールする必要があります。
専門用語を使った方が仕事できる風に見えるのでは?
と考える方もいますが、これは逆効果。
相手の知らない専門用語ばかりを並べてしまうと、せっかくのエピソードや自己PRも肝心の内容が伝わりにくなってしまいます。
ここはぜひ注意してください。
接客経験をアピールできる自己PR例文3選!
面接官に自分のスキルや知識をアピールするためには、自己PRの書き方が大切です。
以下、アピールしたいスキル別の自己PR例文について詳しく見ていきましょう。
トラブルへの対応力をアピールしたい場合
私の強みはトラブルへの対応力です。
トラブルが発生した際、何が原因なのか、どうすればそのトラブルを解決できるのかを瞬時に判断し、冷静に対応する力があります。
私がアパレル店で社員として勤務していたころ、こんなトラブルが起こりました。(具体例を混ぜる)
そこで私は、このような対応を行い、トラブルを解決に導くことができたのです。
貴社でもこの経験を活かし、トラブルが起こった際は真っ先に原因を解明し、何をすればトラブルを解決できるのか、同じトラブルを起こさないためにはどうすればいいのかを考えながら業務を遂行していきます。
過去に起こったトラブルを掘り下げながら、自分が意識したこと、やったことなどをアピールします。
最後にそのスキルをどう活かせるのかを伝えることによって、面接官に刺さる自己PRができるようになるでしょう。
リーダーシップをアピールしたい場合
私は○○(業種)の店長として○年勤務してきました。
この経験から学んだのは、慕われるリーダーになるためには自らが率先して動かなければならないということです。
店長になりたての頃は、指示をしたり、命令したりすることがリーダーの役割だと思っていましたが、これを実践したところ社員との間に溝が生まれてしまいました。
そこで私は考えや行動を改め、自ら率先して行動することにしたのです。
その結果、自分の行動を見てくれていた社員が、指示を出していないにもかかわらず率先して動いてくれるようになりました。
この経験を活かし、誰よりも先に行動して貴社の利益の貢献したいと考えています。
例文では、自分の失敗談から入り、その失敗をどう活かしたのか、その失敗から何を学んだのかを具体的に説明しています。
ネガティブに捉えられがちな失敗談を上手に盛り込めば、具体的な自己PRを作成しやすくなります。
傾聴力、提案力をアピールしたい場合
私は、お客様の悩みや課題を聞き出し、ニーズに合わせた提案をするのが得意です。
私がアパレル店で勤務していたころ、店内の商品を長時間眺めていらっしゃるお客様がいました。
その方と会話をしていくうちに
「このお客様は特定の洋服を求めているわけではない」
と気づいたのです。
なぜなら、私も洋服選びがあまり得意ではなく、長時間気になるお店に留まって、お気に入りのアイテムをじっくり探すことがあるからです。
そこで私はお客様がご覧になっているアイテムの特徴を説明するのではなく、トータルコーディネートのアドバイスをしたのです。
その結果Tシャツだけでなく、アウターとパンツもセットでお買い求めいただきました。
貴社でもこの経験を活かし、お客様の潜在ニーズを引き出しながら最善の提案ができるよう努力していきたいと考えています。
上記例文では、お客様との会話から潜在ニーズを引き出したということをアピールしつつ、「その結果どうなったのか」にも触れています。
面接官もあなたの強みを具体的にイメージしやすくなるでしょう。
【まとめ】接客業で身についたスキルを自己PRに活かす!
接客業で身についたスキルをアピールするために、まずは企業がどのようなことを求めているのかを理解するところから始めましょう。
自分に求められていること、あるいは期待されていることを把握できれば、そこから逆算してアピールポイントの絞り込みや自己PRの作成が行えるようになります。
接客業経験者の中には自己PRの作成方法で悩んでいる方も多くいるかもしれませんが、例文を参考に具体的なイメージさえ掴めればスラスラ作れるようになるでしょう。
ぜひ、ご紹介した例文を参考に自分なりのPRを作ってみてください。
接客業から転職する時のおすすめの業種は別の記事にまとめました。