- 飲食業から異業種へ転職したいけど何の仕事がおすすめ?
- 飲食店で働いた経験は異業種でも活かせるの?
- 自分の年齢で飲食業から転職できるのか不安…
飲食関係の仕事は労働条件が悪いため、異業種への転職を考える人が多いです。しかし、自分が転職を成功させられるか不安な人も多いはず…。
この記事では、飲食業からの転職でおすすめの業界・職種を紹介します。記事の内容を読めば、将来進むべき道が明確になります。
飲食業・飲食店から転職するおすすめの業界・職種3選
飲食業・飲食店からの転職でおすすめの業界・職種は以下の3つです。
- 営業職
- 事務職
- 製造業
営業職
飲食関係の仕事から営業職への転職はおすすめです。少なからず人と接してきた経験は営業職でも活かせます。
飲食の仕事をしてきた場合、以下の業務をこなしてきたはず。
- ホール接客
- メニューの考案
- 業者との打ち合わせ
飲食と営業は人に何かを売るという点で同じです。営業職に興味のある人はぜひチャレンジしてみましょう。
» 接客業から営業職に転職する場合の志望動機
事務職
飲食関係の仕事をしているなら事務職もおすすめです。事務職に必要な能力は飲食で鍛え上げられています。
- 顧客への対応力
- 失敗しない集中力
店の売り上げ管理や食材管理に関わっていた人なら、管理能力も備わっているはず。飲食での経験をうまくアピールすれば事務職への転職は可能です。
» 接客業から事務職の志望動機・自己PR
製造業
飲食関係の仕事を続けていた人なら製造業もおすすめです。飲食と製造業では仕事上の共通点があります。
- ものを作る
- 柔軟に対応する
- 効率よく作業する
調理に関わっていた人はすでにものを作る力が備わっているはず。ホール接客しかしていない人でも、効率よく動いたり柔軟に対応するスキルは身についています。
» 人と関わりたくないなら辞めるべき理由
異業種でも活かせる飲食業・飲食店の経験
転職でアピールできる飲食業での経験は主に4つあります。以下の項目をうまく絡めながら採用担当者にアピールしましょう。
- 柔軟性
- マネジメントスキル
- マーケティングスキル
- コミュニケーションスキル
柔軟性
飲食の仕事を経験していれば柔軟性をアピールできます。飲食の仕事をしていれば自然と身につくスキルです。
柔軟性はさまざまな仕事に必要なスキル。飲食で身につけた柔軟性を存分にアピールしてください。
マネジメントスキル
店の管理業務に携わっていた人は、マネジメントスキルをアピールしましょう。シフトの作成や商品管理の経験は他の仕事でも活かせるからです。
以下の経験がある人は積極的にアピールしてください。
- 店長・副店長
- マネージャー
- バイトリーダー
マネジメントスキルがあれば会社での昇格も目指せます。特に中間管理職を求める企業でマネジメントスキルをアピールすると有利です。
マーケティングスキル
メニューの考案や売上分析に関わっていた人は、マーケティングスキルをアピールしましょう。お客の喜ぶ商品を開発・販売するスキルは、異業種でも十分に活かせるからです。
コミュニケーションスキル
コミュニケーションスキルは飲食を経験していれば必ずアピールできます。お客やスタッフ、業者など、飲食の仕事では人と接する機会が多いからです。
他のアピールポイントが思いつかない人はコミュニケーションスキルをアピールしましょう。プラスの印象は残っても、マイナスの印象を与えることはありません。
» 接客業を辞めてよかった5つの理由
飲食業・飲食店から転職すべき理由
飲食関係の仕事からは抜け出すことをおすすめします。以下6つの理由があるからです。
- 休日が少ない
- 給料が少ない
- 労働時間が長い
- 体力的にきつい
- 人間関係が悪い
- 将来性がない
休日が少ない
飲食業は休日が少ないです。厚生労働省が発表したデータでも「宿泊業・飲食サービス業」の年間平均休日数は最下位となっています。
業種 | 年間平均休日数 |
---|---|
情報通信業 | 118.8 |
学術研究 専門技術サービス業 |
118.8 |
金融業・保険業 | 118.4 |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 116.8 |
教育・学習支援業 | 112.7 |
製造業 | 111.4 |
複合サービス事業 | 110.4 |
不動産業・物品賃貸業 | 109.6 |
医療・福祉 | 109.4 |
サービス業 (他に分類されないもの) |
109.0 |
卸売業・小売業 | 105.7 |
生活関連サービス業 娯楽業 |
104.6 |
建設業 | 104.0 |
鉱業・採石業 砂利採取業 |
103.8 |
運輸業・郵便業 | 100.3 |
宿泊業 飲食サービス業 |
97.1 |
もっとも休日の多い「情報通信業」と比べると年間21日ほども違います。飲食業では家族や自分の時間を確保しにくいのが現状です。
給料が少ない
飲食業は給料も少ないです。dodaが発表した業界別平均年収ランキングでも「小売/外食」がもっとも低い結果でした。
業界 | 平均年収 |
---|---|
メーカー | 453万円 |
金融 | 448万円 |
総合商社 | 446万円 |
IT/通信 | 444万円 |
メディカル | 426万円 |
建設/プラント 不動産 |
418万円 |
インターネット 広告/メディア |
407万円 |
専門商社 | 406万円 |
サービス | 369万円 |
小売/外食 | 353万円 |
(参考:【96の業種別】平均年収ランキング)
休日の少なさに併せて給料も少ないのは、飲食業界の労働条件が悪いことを示しています。好きなものを我慢して働くことになるのが飲食業界の現実です。
» 飲食店にブラックすぎる企業が多い理由
労働時間が長い
飲食業界は労働時間も長いです。厚生労働省が出したデータで「宿泊業, サービス飲食業」の労働時間が業種の中でもっとも長いことがわかりました。
産業別に見ると、「金融業, 保険業」が38時間17分で最も短く、「宿泊業, サービス飲食業」が39時間51分で最も長くなっている。
(引用元:厚生労働省 令和 2 年就労条件総合調査の概況)
休日も少なくて労働時間も長い、さらに給料も低いのが飲食業界です。中にはサービス残業させられているケースも多く、ブラック企業が蔓延しています。
体力的にきつい
飲食の仕事は体力的にきついです。基本的には1日中、立ちっぱなしの仕事だからです。
仕事から帰ってくると疲労困憊。自分の時間を楽しみたくても楽しめない人は多いです。
人間関係が悪い
飲食業では人間関係が悪くなりやすいです。ストレスの溜まりやすい仕事のため、スタッフ通しでもギスギスしてしまいます。
飲食の仕事で人間関係が悪くなるメカニズムは以下の通りです。
- ストレスが溜まる
- 心に余裕がなくなる
- 他人に優しくできなくなる
- 人間関係が悪くなる
すべての職場に言えるわけではありません。しかし人間関係の悪い職場が多いのも事実です。
» 接客業だと人間嫌いになる理由と対処法
将来性がない
飲食業界に将来性はありません。人間にできることはAIに置き換わってきているからです。
- タッチパネルによる受付
- タッチパネルによるメニュー注文
機械にできるようになると、人手を減らすためにリストラを行います。今、飲食業界に転職しても将来的に職を失うだけです。
厚生労働省の調査で飲食業界の離職率が高いことがわかっています。「宿泊業・飲食サービス業」の離職率は26.9%と、全体平均14.6%から比べてかなり高い数値です。
(参考:産業別の入職と離職)
離職率の高さから見ても、飲食業界の労働環境が悪いことがわかります。
【年代別】飲食業・飲食店から転職する難易度
飲食業から転職できる難易度は年齢によって変わります。難しい年齢もありますが、戦略によっては不可能ではありません。
- 20代は簡単
- 30代はやや難しい
- 40代・50代はかなり難しい
20代は簡単
20代なら比較的簡単に飲食業から転職できます。20代はまだ若いので、新しい仕事でも柔軟に対応できるからです。
30代はやや難しい
30代になるとやや難易度が高くなります。応募要項に「30歳未満」「30歳まで」と書いてある企業が増えるからです。
しかし、30代の場合は魅力的な経験があれば問題ありません。即戦力の人材が欲しい企業は経験豊富な人材を求めています。
40代・50代はかなり難しい
40代・50代になると飲食からの転職はかなり難しくなっていきます。企業としては、成長の見込みがない人材を欲しいと思わないからです。
40代・50代でも飲食から転職はできます。しかし、以下のような企業が多くなるのも事実です。
- 人手不足
- 離職率が高い
- 労働条件が悪い
自分で転職先を探すと失敗の確率は高くなります。ブラック企業を避けるためにも転職エージェントを利用するのがおすすめです。
» おすすめの転職エージェント
飲食業・飲食店から転職する場合の注意点
飲食業から転職する場合の注意点を解説します。以下2つの点を踏まえてスムーズに転職を実現しましょう。
- 1ヶ月以上前に会社に伝える
- 転職エージェントを利用する
1ヶ月以上前に会社に伝える
飲食業から転職するときは1ヶ月以上前に退職することを伝えましょう。引き継ぎなどの問題があり、会社にも余裕が必要だからです。
辞めたいのであれば、正式な手続きを行ってください。民法627条でも以下のように定められています。
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する。
(引用元:民法627条)
» 退職代行ガーディアンの口コミ・評判
転職エージェントを利用する
飲食から転職を目指す場合は、転職エージェントを利用するのが賢い方法です。転職エージェントを利用すれば、ブラック企業への転職を避けられます。
転職エージェントを利用するメリットは多いです。
- 非公開求人の紹介
- 書類添削
- 面接対策
- 日程調整
- 給与交渉
- 入社後のフォロー
転職エージェントの利用は完全無料です。転職後に後悔する前に、転職エージェントで理想の企業を見つけてください。
» おすすめの転職エージェント
飲食業・飲食店から転職を成功させよう
飲食業から異業種への転職はできます。おすすめの業種・業界は以下の3つです。
- 営業職
- 事務職
- 製造業
飲食の経験は異業種でも活かせます。採用担当者にうまくアピールして転職を成功させましょう。
転職エージェントでは企業の紹介から書類添削、面接対策まで、飲食からの転職に必要なサポートを無料で受けられます。
» おすすめの転職エージェント5選